コラム 開業資金不足が思わぬセールスポイントに?!
店の内装工事はその後の店の雰囲気を決める重要なポイントになります。当然、出来る限りお金をかけたいところですが資金には限りがありますので、妥協できるところで納得するしかありません。
しかし、この妥協の産物のような内装が思わぬセールスポイントになった店があるのをご存じでしょうか?それは「喫茶室ルノアール」です。
「喫茶室ルノアール」といえば、コーヒーが飲み終わるとお茶がサービスされる、ノートPCや携帯の充電用にコンセントを貸して下さい、と言えば(あきがあれば)貸してくれる・・・そして何より、座り心地の良い椅子にゆったりとした席の配置ゆえに、周りをあまり気にせず打ち合わせができる、といった理由から、昼間でもサラリーマンの利用客で賑わう喫茶店です。
そのルノアールのゆったりとした座席配置には秘密があります。創業当時、「店内は高級感のある落ち着いた雰囲気」を目指しており、高級感のある調度品や家具をそろえていったところ、なんと資金が不足気味に!
そこでやむを得ず、テーブルと椅子の間を広くとって家具の数の少なさをカバーして開店したのだとか。
しかしいざ開店してみると、ゆったりとした座席配置が逆に落ち着いた雰囲気を演出し、お客様に大好評だったとか。「雑学王」という番組でそんなことを放送していました。
開業資金が足りなくて思ったような内装ができない、といっても、知恵を働かせれば思わぬ効果が生まれるかもしれません?!