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新規開店、新装リニューアル、新メニュー開発・・・・。時として失敗を恐れぬチャレンジが必要な飲食店経営。でも、だからこそ、「経理」で失敗してはいけません。本書はあらかじめ「飲食業経理の失敗」から貴店を守る一冊です。
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税理士が見つけた! (本当は怖い)飲食業経理の失敗事例55
こんな時、こんな場面で、経理に失敗しない!
わかりやすくてすぐに役立つ解説が満載!
居抜きで店を買った。
オープン前にスタッフの研修をした。
融資を断られた。
メニューを決めた。
妻に給与を払った。
クーポン(回数券)を発行した。
ホームページをつくった。
内装工事をした。
壁紙を張り替えた。
高価な備品を無償でもらった。
スタッフにまかないを出した。
クレジットカードで高額の取引があった。
ツケが時効になった。
税務調査が来た。
会社から無利息でお金を借りた。
残業夜食代を払った。
会社のお金で社員旅行に行った。
決算賞与を支給した。
無断欠勤の社員をクビにした。
法人にした。(法人にしなかった。)
店舗を増やした。
親族ではない料理長に店を譲った。
株主が「株式を買い取ってほしい」と言ってきた。
ごあいさつ
辻・本郷税理士法人 理事長 本郷孔洋
私は辻・本郷税理士法人の税理士に「いつもお客様の目線で」と繰り返し言っています。しかし言うは易しで、常にお客様の目線で仕事をするというのは難しいことです。専門家は、ともすると「自分の専門性を → お客様の経営に役立てる」という順番で考えてしまいがちですが、辻・本郷税理士法人ではその思考回路は厳禁です。
「お客様の経営を → (専門性を含めた)自分たちが持ちうる総力でご支援する」これが正しい。自分の得意なことを押し付けるのではなく、お客様のニーズに合わせて行動する、それが会計事務所というサービス業の鉄則です。
なぜそんなお話を冒頭に書いたかというと、本書はまさしく「お客様目線」の志でつくったからです。「業種に絞った経理の本」というと、専門家はまず、業種特有の税法や会計という「専門性」から発想してしまいがちです。しかし経営者・ご担当者の皆様のお悩みやお困りごとは、それが税務として専門的であるか否かとは全く関係がない。したがって、その業種の経営を統計的に観察し、「現場で発生する頻度が高く失敗すると重大なこと」を凝縮した本こそ求められているのではないかと考えました。そういう意味では、本書はまさしく辻・本郷税理士法人の真骨頂と自負しております。私は30年前1人で会計事務所を始めました。当初から飲食業の顧問先が多く、まさしく「1人の店主、1人の会計士」の関係から始めさせていただき、おかげさまで顧問先3000社、飲食業のお客様だけでも数百というおつきあいをさせていただくに至りました。この私の経験と、辻・本郷税理士法人の飲食業プロジェクトチームの統計的な見地から、「現場でおきていること」に徹底的にこだわってつくったのが本書です。
さらに本書「失敗から学ぶシリーズ」は読者の方々が短時間で、印象的に、効率的に、必要な知識だけをストレートにインプットできるように、通常の実務書とは逆順で解説した、いわば「逆転のケーススタディ」で構成されています。例えば通常の実務書が「この税法はAだからB、Bなので実務の場面ではC、Dだと失敗するので要注意」というように構成されているのに対して、本書は読者の方にとって重要かつ印象的な失敗事例Dから話をはじめています。
また、ごく基本的な事項からはじめながら後半では難易度の高いテーマにも触れており辻・本郷税理士法人の統計的頻出事例でもあるので、専門家の方々にも充分お役立ていただけるものと思います。
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